事業再生15 経費削減しないと会社がもたない…でも、社員の顔が浮かぶ。そんなジレンマありませんか?

「人件費を削らなければ資金がもたない…」
「リストラを考えざるを得ない状況にある…」
「でも、従業員の信頼やモチベーションは守りたい…」

事業再生を目指すうえで、固定費である人件費の見直しは避けて通れません。 しかし、その一方で、従業員との信頼関係を壊すような決断は、組織の崩壊にもつながります。

本記事では、人件費を削減しつつも、従業員のモチベーションや信頼関係を維持するための具体的な戦略を紹介します。


目次

  1. 人件費削減が必要になる本当の理由とリスク
  2. リストラ以外の人件費削減策とは?
  3. 信頼を失わずに削減を進めるためのコミュニケーション戦略

1. 人件費削減が必要になる本当の理由とリスク

人件費は固定費の中でも特に大きく、事業再生の初期段階で見直しが求められます。

しかし、削減のやり方を誤ると、社内の信頼関係を壊し、優秀な人材の流出にもつながります。

✅ 人件費を見直すべきサイン

  • 毎月の給与支払いが資金繰りを圧迫している
  • 売上が下がり続け、固定費の見直しが急務
  • 金融機関や支援機関から「経費削減」を要請されている

💡 ポイント:数字だけで判断せず、“人”の感情を尊重した対策が必要です。


2. リストラ以外の人件費削減策とは?

リストラは最終手段です。まずは、雇用を守りながら負担を軽減できる方法を検討しましょう。

✅ 雇用を維持したまま実施できる削減策

削減策内容メリット・注意点
時短勤務制度就業時間を短縮し給与も調整雇用継続が可能、柔軟な働き方を提供できる
一時帰休業務が少ない期間に休業(助成金対象)雇用調整助成金の活用で従業員の負担も軽減
ボーナス支給の見直し業績連動型にする一時的に支給停止も可能、要事前説明
外注業務の内製化外注費を削減し社内で対応従業員のスキル向上にもつながる

💡 助成金(例:雇用調整助成金)の活用で、従業員への影響を最小限に抑えることが可能です。


3. 信頼を失わずに削減を進めるためのコミュニケーション戦略

削減策そのものよりも、「どう伝えるか」が社員の信頼を守るカギになります。

✅ 社員の信頼を守る3つのポイント

  1. 経営状況をオープンに伝える
    • 数字や実情を正直に説明し、「なぜ削減が必要なのか」を共有
    • 社員に「自分ごと」として捉えてもらう
  2. 今後のビジョンを明示する
    • 「この危機を乗り越えればどうなるか」「再生後の会社像」を示すことで希望を持たせる
  3. 双方向の対話を重視する
    • 上からの一方的な通達ではなく、説明会・個別面談・匿名アンケートなど、社員の声を拾う機会をつくる

💡 信頼は“説明責任”と“未来への希望”で守られる。


まとめ:人件費削減と信頼維持の両立はできる!

事業再生において、人件費の見直しは避けられないステップです。

しかし、以下のポイントを押さえることで、削減と信頼関係の両立は可能です。

リストラ以外の手段を優先して検討する
助成金や制度を活用し、影響を最小限にする
経営状況・今後のビジョンを社員に正直に伝える

苦しい状況だからこそ、社員との信頼関係を大切にしながら、持続可能な再生を目指しましょう。

「うちの会社では何が最適か分からない…」という方は、問い合わせからお気軽にご相談ください。

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