資金調達17 キャッシュが尽きる前に!短期の資金繰りに効く「つなぎ資金」の調達法

「売上の入金が遅れて資金ショート寸前…」「黒字なのにキャッシュが足りない…」そんな“資金繰りの谷”に直面した中小企業や個人事業主の方へ。今回は、売上が安定しない時に活用できる「つなぎ資金」の調達方法をわかりやすく解説します。


目次

  1. つなぎ資金とは?必要となる典型的なシーン
  2. 短期資金調達の主な手段
  3. 各手段のメリット・デメリット比較
  4. つなぎ資金を上手に活用するための注意点

1. つなぎ資金とは?必要となる典型的なシーン

つなぎ資金とは、「一時的な資金不足を乗り切るための短期資金」のことです。

● よくある必要シーン

  • 取引先からの入金が遅延
  • 大口案件の仕入や準備費用が先行
  • 季節変動により売上が低迷
  • 補助金の交付決定後〜実際の振込までの期間

こうした一時的な資金不足を補うために、スピーディで柔軟な資金調達手段が求められます。


2. 短期資金調達の主な手段

● 手形割引

手形を金融機関などに割引して現金化する方法。将来の入金を前倒しできます。

✅ メリット:即現金化できる
⚠ デメリット:割引料が高く、不渡りリスクあり


● ファクタリング

売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却し、早期資金化する手法。

種類説明特徴
2社間ファクタリング売り手とファクタリング会社のみ取引先に知られずに利用可能
3社間ファクタリング取引先にも通知あり手数料が低め、信用性高い

✅ メリット:売掛金を即資金化できる、審査が柔軟
⚠ デメリット:手数料が高め(3%~15%)、信頼できる会社選びが重要


● ビジネスローン(短期融資)

信用金庫やノンバンクから受ける、1年未満の短期融資。

✅ メリット:使途自由、早ければ即日融資も可
⚠ デメリット:金利が高い(年5〜15%程度)、審査が厳しいケースも


● クラウドファンディング(短期プロジェクト)

小口投資を集めて事業資金を確保する方法。資金調達とプロモーションを兼ねられる。

✅ メリット:返済不要、支援者とのつながりができる
⚠ デメリット:準備や広報に時間がかかる、資金が集まらないリスク


3. 各手段のメリット・デメリット比較

手段スピードコスト審査の柔軟性向いている状況
手形割引中~高普通すでに手形を持っている場合
ファクタリング中~高売掛金があるが入金まで時間がある場合
ビジネスローン中~高普通~低ある程度信用がある場合
クラファン低~中商品開発やPRも兼ねたい場合

4. つなぎ資金を上手に活用するための注意点

✅ 利用目的を明確に

短期資金を「穴埋め」に使うだけでなく、「次の売上につなげる資金」として戦略的に使いましょう。

✅ 手数料や金利に注意

特にファクタリングやノンバンク系融資は、手数料が高いため「資金ショートの先延ばし」にならないよう注意が必要です。

✅ 信頼できる業者を選ぶ

ファクタリングやローンは、詐欺まがいの業者も存在します。契約前に複数社を比較・相談しましょう。


まとめ

売上が不安定な時期に、いかにキャッシュを切らさず事業を継続するか。それには「つなぎ資金」の正しい知識とスピーディな対応が重要です。自社の状況に合った手段を選び、無理のない範囲で活用しましょう。

「自社に合った短期資金の調達方法がわからない…」という方は、まず専門家に相談してみてください。

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