資金調達42　創業スクール卒業はスタート地点。次に必要なのは“資金戦略”

葛飾区・足立区など自治体が主催する創業スクール（創業塾・創業支援セミナー）を卒業した後、資金調達でつまずくケースは少なくありません。
卒業後にスムーズに資金を獲得し、事業を軌道に乗せるには、「スクールで得た知識を現実に落とす戦略」が不可欠です。この記事では、創業スクール卒業後に使える資金調達戦略を整理して解説します。

目次

  1. 創業スクール卒業後の課題
  2. ステップに応じた資金調達手段
  3. 卒業生が取り組むべき戦略
  4. 成功に向けた注意点
  5. まとめ（行動要請リンク付き）

1. 創業スクール卒業後の課題

創業スクール卒業者がぶつかる代表的な壁には次のようなものがあります。

  • 事業計画はできたが、資金裏付けがない
  • 自己資金が少なく、融資審査で不利
  • 補助金制度を知らないか応募タイミングを逃す
  • 金融機関との関係構築がまだ弱い

これらを乗り越えるため、卒業後すぐに実行可能な戦略が求められます。

2. ステップに応じた資金調達手段

フェーズ調達手段特長
準備期（卒業直後）補助金・助成金申請設備投資・内装・IT導入支援で資金調達の足がかりを得る
創業融資（創業者向け制度融資）スクールで得た計画を活かして無担保・低利融資を狙う
事業立ち上げ期信用保証付き融資事業実績が少ない時期でも借入可能性を高める
ファクタリング売掛金を早期に資金化し、キャッシュフローを安定化
成長・拡大期銀行プロパー融資、大口融資成長力を根拠にした大型融資を検討
エクイティ出資出資を受けて資本を強化、返済リスクを軽減

スクール卒業後は、創業期の補助金活用と創業融資で資金を確保し、事業が軌道に乗ってから次の段階の資金調達に進むのが理想的です。

3. 卒業生が取り組むべき戦略

  • 創業スクールのネットワークを活用
    　講師や同期とのつながりを維持し、共同申請や紹介ルートを活かす
  • 事業計画を早期に実証・実績化
    　小さな案件を受注し、売上実績を作ることで信用を補強
  • 地元金融機関・商工会との接点を作る
    　創業塾で紹介された金融機関と関係を深め、説明・相談の機会を増やす
  • 補助金・公募スケジュールを事前チェック
    　スクール中から、卒業後利用できそうな補助金の公募時期と要件を押さえておく

4. 成功に向けた注意点

  • 補助金申請には審査があり、申請書の精度が通過率を左右
  • 融資を受ける際には返済可能性・キャッシュフロー予測の根拠が不可欠
  • 複数の資金手段を併用するときは「返済の順序」や「金利負担」に注意
  • 借入や出資後も、中長期の事業計画と収益予測を継続的に見直す

まとめ

創業スクールを卒業した後が、真の勝負どころです。適切な資金調達戦略を段階的に整え、補助金・融資・出資を使い分けながら、無理なく事業を軌道に乗せましょう。

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